Livret de 16 pages pour la partie japonaise de la tournée Post, sept dates entre janvier et février 1996 dans quatre villes : Tokyo, Nagoya, Fukukoa (anciennement Fukuoka) et Osaka.
On y retrouve le détail des concerts, une setlist type, un texte signé Sjon ainsi que la liste des musiciens et de l’équipe technique.
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クールな音を響かせて。
炎のように甘い音を。
ビョークは1965年11月21日アイスランドの首都レイキャビックに生まれた。彼女は幼い頃から音楽学校に通い11才の時すでに"Björk"というアルバムをレコーディングしている。10代の頃はアイスランドのパンクや実験的なロックバンドと共に活動し、その後ザ・シュガーキューブスとして世界的に有名になった。
1992年、3枚のアルバムを残してバンドは解散。ビョークは彼女自身のキャリアをスタートする。
ソロとしてのデビューアルバム"Debut"によって彼女は世界で最も大胆で斬新なシンガーソングライターとしてしられるようになった。
"Human Behaviour"や"Big Time Sensuality"はダンスミュージックの概念を塗り替えただけでなく、ビョークの驚くほど広い音域の声と詩の不思議なリアリズムを人々に知らしめたのである。
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2作目のアルバム"Post"でビョークは過去から現在までの音楽のトレンドを超越したサウンドを探り続けている。そのため彼女は前作に甘んじて同じことを繰り返す事をせず"Debut’によって切り開かれた実験的な道を突き進んでいるのである。"Post"に収録されている曲はシンセティックな新しい技術と木管や金管楽器の伝統的な音を組み合わせたポストモダンな手法で人の一生を賛美したもの。"テクノ"と"トラッド"の出会いである。
人の魂が"Isobel"の鳴り響くストリングスのサウンドによって方向性を見い出し"Possibly Maybe"の激しく揺れ動く波へとつながる。そしてその魂は"Army Of Me"のベースで大きな叫びを上げるのだ。
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視覚的な面やステージ技術についても、
ビョークのワールドツアーは"Debut"と"Post"の本質を十分に見せてくれるはずである。
新生ビョークはいう…。
"私のサウンドの世界で私が勝ち取ろうとしているものは音の世界なのだ。
曲を媒体とする私のメッセージとは…。
"全ての生き物に耳をかたむけて"
"心臓の鼓動の一打一打に耳を傾けて"
テクノ オーガニック ノイズによってファンに送るメッセージとは…。
"いつも自由な一人の人間でいて"
"自分の肉体を愛して"
"何の価値も無いように思われる社会の中でも勇気を持って"